雨の日の過ごし方
今週のお題「雨あめ降れふれ」
「美しい器物となれば、これを所有するとしないとでは大変な相違である」
白洲正子さんの『縁あって』の一説。
単に高価な物を良しとするのではなく、
身の丈にあった物を買い、きちんと使って、
満ち足りた時間を得ることが大切と説かれています。
骨董の価値についてはさっぱりですが、
でも、昔々に作られて、今なお形をとどめているものには
何となく心惹かれるものがあります。
まだ若い頃にちょっと奮発して買ったファイヤーキングのカップ。
高価な品物ではないけれど、
どんなに雑に扱ってもへこたれない頑丈さや
ガラスの厚みのぽってりとした可愛らしさ、
懐かしさを感じるやわらかな翡翠色。。
お気に入りの一品です。
雨の日は窓から差し込む光も弱く、
空気もしっとり重たい感じで
ともすると気分が落ちてしまいがちですが
お気に入りのカップにコーヒーを淹れて
雨音をBGMに、まったりと読書なんかをしてみると
ずいぶんと贅沢な時間を過ごした気分になるものです。