暮らしのメモ

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古き良き共栄堂のカレーと激ウマ焼き林檎

カレー激戦区、神保町にある共栄堂。

大正13年創業という、恐らく神保町でも最も歴史あるカレー屋さん。
こちらのスマトラカレーなるものも去ることながら、焼き林檎が絶品との噂を聞きつけ足を運びました。
 
神保町の駅から2、3分ほどと近いのですが、ビルの地下にお店を構えているので、通りに出ている看板を目指します。
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午後2時の訪問とあって、人の波が落ち着いた様子がでしたが、ちらほらと遅めの食事をゆっくりと楽しむお客様がいらっしゃいました。
店内は昭和のドラマに出てくる喫茶店のような落ち着いた雰囲気。
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ポーク、チキン、ビーフの定番のカレーの他にエビ、タンカレー、それと、ハヤシライスがあり迷うこと必至ですが、一番人気のポークカレーをお願いしました。
数量限定の焼き林檎もまだ残っていたので、こちらも。
 
テーブルにはカレーには定番のらっきょうと福神漬け。
注文後、すぐに運ばれてくるのがコーンスープ。
クリーミーなコーンスープというより、スッキリとした味わい。
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カレーはライスとルーがそれぞれ別に提供されます。
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ソースポットに入れられたカレーはなんだかよそ行き感もあって、ただそれだけで美味しそう。
普段よくいただくカレーよりもルーの色は黒く、スプーンで掬うと、ゴロリとお肉の固まりが現れます。
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ルーをライスに掛けて一口。
美味しい…というよりびっくり!
初めてのスマトラカレーは今までに食べたことの無い不思議な味。
昔ながらのカレーという感じでしょうか…。
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こちらのカレーは小麦粉を使っていないそうなのですが、さらりとした瀞みがあり、口の中に広がるスパイスの香りとピリピリとした辛さの後に、苦みが残るのです。
ただ、この不思議なカレーが、一口、また一口と食べ進めて行くうちになんとも癖になる。最後の一口は少し名残惜しいほど。
この不思議なルーとほろほろに煮込まれた豚肉の組み合わせもまた良い。
 
カレーを食べ終え、タイミングを見計らって提供された焼き林檎。

https://instagram.com/p/0W9C6rhIKl/

 

「お好みで生クリームをかけてお召し上がりください」とのこと。
艶と照りがとっても美味しそう。スプーンもすっと入る程に柔らかいのです。
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生クリームを掛けずにそのままいただくと、じっくり焼かれてシロップのように旨味がぎゅっと濃縮した林檎のおいしさが、ジュワッと口いっぱいに広がります。
鼻から抜ける香りもたまりません。
生クリームを掛けると、またガラリと雰囲気が変わり、角が取れたまろやかな味に。
クリームなしのキリッとした林檎のストレートな味わいも良いですが、クリームで丸みとコクが増した柔らかい味もまた美味しい。
カレーの後に丸ごと一個は少々多かったのですが、クリームなし、クリームありを代わる代わる楽しみながら結局は完食。
偶然隣に居合わせた小柄な女性もカレーと焼き林檎をオーダーしていたのですが、やはりその美味しさ故か完食されていました。
 
恐らくこちらのカレー、万人受けする類いのものではないかと思いますが、客層を見ると年配の方や働き盛りのサラリーマン、学生さん、うら若き女性等々、ハマる人にはハマる不思議なカレーなのだと思います。
かくいう私もこの不思議なカレーに魅了された一人…。
 
そして絶品の焼き林檎、こちらは10月〜4月までの期間限定。
しかも、ランチタイムを除く14時以降の提供で単品でのオーダー不可なので、焼き林檎がお目当ての方はご注意ください。
 
神保町界隈は安くて美味しいお店が軒を連ねていて、そんな中でポークの他は全て1000円超という本格カレーですが、癖になるカレーをいただきに、また足を運びたいです。
 
お店のサイトにメニューも細かく掲載されているのでご参考まで…。

スマトラカレー共栄堂 東京神田神保町のカレーライス

 

tabelog.com