暮らしのメモ

暮らしの中でちょっと良いなと思う物をポツポツと。。

鰹節問屋が手掛ける、出汁が自慢のうどん山長

恵比寿でお昼をと思い、伺ったのがうどん山長。
場所は大通りを入った、通称タコ公園のすぐそばにあります。
 
こちらのうどん屋さん、大阪黒門市場で江戸時代から続く鰹節問屋が手掛けるお店なのだそうです。
 
うどん屋さんと言えど、店構えはスッキリと洗練された印象。
f:id:ocan-o-o:20150227142904j:plain
始めて訪れるお店は勝手がわからずドキドキしてしまうので、店頭にメニューがあるのもありがたいです。
f:id:ocan-o-o:20150227143121j:plain
 
店内も全体的に白とナチュラルな木の調度品で揃えられていて、スッキリとしているけど落ち着いていて温かみのある印象。

中央には12名の大きなテーブルがあり、窓際に2名席×2、4名席×2、壁際に4名席×1がゆったりと配置されていました。

f:id:ocan-o-o:20150227143927j:plain

f:id:ocan-o-o:20150227143917j:plain
 
お昼はセットメニューの他に単品のうどんに月替りの炊込みご飯を付けることができます。
この日はだいぶ寒かったのですが、どうしても2種類のつゆを食べてみたかったので、お得なおためしうどんと天丼の定食をお願いしました。
うどんも太麺か細麺か選べるのですが、しっかり食べたい私は迷わず太麺。先人達の口コミを見ると、細麺は稲庭うどんのようなつるりと喉越しの良い麺のようです。
 
そしていただいたのがこちら。 

https://instagram.com/p/zMY0_8hIDe/

おためしの想像を遥かに超える、しっかり盛られたうどん。
うどんがおためしではない量なので、天丼はこれくらい小ぶりな感じが丁度良いです。
 
先ずはうどんを基本のつゆでいただいたのですが、その美味しさに目を見張りました!
やはりと言うべきか、老舗の鰹節問屋だけあってつゆが美味しい!!
辛めのつゆは口いっぱいに広がる鰹の香りが格別なのです。ごくごくとはいきませんが、ちびりちびりと啜りたくなるほど好みの味。
そして、このつゆに負けないくらい麺も美味しいのです。
讃岐うどんのつるりとした食感ではなく、表面が少し凸凹とざらついていて、喉越しを楽しむと言うよりはガシガシと噛みたくなるうどん。
f:id:ocan-o-o:20150227194746j:plain
噛むほどに粉の甘味だったり香りだったりが感じられ、これがうねりのある麺に絡んだつゆとあいまって、本当に本当に美味しかった。
 
かたや胡麻の方は、時々酸味のある胡麻つゆがありますが、こちらのつゆは酸味やお砂糖のような甘さは感じられず、濃厚な胡麻の風味が堪能できるつゆでした。
恐らく、こちらにも自慢の出汁が使われていると思いますが、出汁の香りに負けない胡麻感がこれまた美味しいつゆです。
 
うどんと言うと、あっさりめの食事といった印象だったのですが、こちらのうどんはうどんもつゆも香り高く、食べ応えがあったので、そんな中でセットの天丼が逆に箸休めのような役割を果たしてくれました。
f:id:ocan-o-o:20150227194820j:plain
エビと野菜とササミの紫蘇巻きが乗っていたのですが、この紫蘇巻きが実にさっぱりとしていて美味しい。火入れの具合も良く、ササミと言えどしっとり柔らか、エビはプリっとしていました。
天丼のつゆも甘さ控えめの辛めの味というのも甘さが少々もたれるお年頃の私には良かったです。
 
最後に、料理が運ばれてから暫くしてお姉さんが二番だしを持ってきてくれました。
蕎麦屋さんでの蕎麦湯のようなものにあたり、〆につゆを出汁で割っていただくことができるのです。
あのつゆの虜には願ったり叶ったり、しかも、これまた自慢の?出汁で割っていただけるとは、何とも贅沢。
 
テーブルには昼夜共通のメニューが置かれていたのですが、出汁で炊いたおでんなどなど、夜も魅力的なお品が満載でした。
深夜24時まで営業しているので、ランチだけでなく、夜に美味い肴をあてにお酒を楽しんだり、飲んだ帰りにうどんで〆るというのも良いでしょう。
 
太麺を鴨つゆで…とか、細麺を梅ワカメでさっぱり…とか、次回訪問時の妄想が掻き立てられる、実に美味しいうどん屋さんでした。
 


うどん山長 (うどんやまちょう) - 恵比寿/うどん [食べログ]

 


山長商店株式会社